印傳 趣味のきもの竹うち

印傳との出会い

当店が印伝を扱うようになったのは、1988年に現在の店舗をオープンするにあたり、呉服以外の「日本の伝統的な何か」を扱いたいと考えたのがきっかけでした。

きものと関連がある商品であればより理想的なのだけど・・・。いろいろと候補はあがるのですが、いまひとつピンときません。
そんな時、たしか「婦人画報」だったと思いますが「印傳屋」さんのイメージ広告のようなものが目に止まりました。
「印伝?」どこかで聞いたような気もするのですが、どういうものか知りません。
でも直感というんでしょうか、出逢いというのでしょうか「これだ」という思いが心から離れません。
母に「印伝って知ってる?」と尋ねたところ「たしか財布を持ってるよ。」と言って
がま口を出してきました。何年も使ったわりにはそんなに傷んでもいなくて感触がとても良いのです。

鹿革にJapan(漆)、言葉のひびきも、日本を強く意識するイメージも良いじゃありませんか。
和柄の商品も沢山あるらしいし、こちらのニーズにぴったりです。(印傳にハマってしまった現在では、敢えてきもの関連というこだわりは薄れていますが・・・)と言うわけで、印傳屋さんとの取引が始まりました。

印 傳


鹿革に漆で模様を付ける漆付け技法や燻(ふすべ)技法、更紗技法を駆使して作られる印伝は
古くから甲州に伝えられた革工芸です。

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当店では印伝の老舗『印傳屋』の
「伝統柄商品」と「プライベートブランド商品」及び「特撰商品」を取り扱っています。

印傳の歴史

tabakoire_01.jpg四方を山に囲まれた山梨県は、古くから鹿革や漆を産出していたことから、甲州印伝が生まれ育つには格好の地でした。
「印傳屋」の遠祖・上原勇七が鹿革に漆で柄付けする独特の方法を考案したのが始まりだと言われています。
当時の印傳は鹿革に塗った漆のひび割れ模様を楽しんでいたようで、「地割れ印傳」や「松皮印傳」などと呼ばれ、漆のもつ独特の輝きが人々を魅了しました。

そして現在「印傳屋」の印傳は、燻技法による製品や、昔ながらの伝統を受け継ぐ製品という枠にとどまらず、現代にマッチした、世界に誇れる名品として進化し続けています。

印傳の素材

kawazuri01.jpg ◆鹿革の特徴
軽く柔らかな肌触りの鹿革は、使い込むほど手になじみ、水、摩擦にも強く何年経っても老化しにくい素材です。
「印傳」には、厳選された最高級の鹿革が使われております。厚み・肌ざわり・質感・均一性などを厳しくチェックしています。
また鹿革は野生のため一頭ごとに性質が異なるため、染色にも微妙な差異が生じたり角キズ(角ズレ)などの多い素材ですが、それぞれの特性を活かした製品づくりとなっております。


urusi01.jpg ◆漆の特長
西洋でJapanと呼ぶ「漆」は、膜面の強さ、防水性といった丈夫さと、独特の光沢という華麗さを備え、実用と装飾を兼ね備えた逸材として古来より細工物、工芸品に使われてきました。

◆漆の光沢
漆の光沢は、漆という素材だけがもつ独特の輝きです。
「いんでん」に施された乾いた色漆はカブレることもなく、時が経つ程に色が冴え、深みのある落ち着いた光沢になってきます。手にする度に愛着を育てる美しい輝きが漆の魅力です。

印傳屋の技


fusube_sagyou01.jpg ◆「燻べ」技法
燻べ(ふすべ)技法は、鹿革をタイコ(筒状)に貼り、藁と松根を焚いてその煙でいぶした後、さらに松脂(マツヤニ)でいぶして自然な色に仕上げます。
いぶし方によって黄褐色から褐色に染まります。熟練の職人だけが駆使できる、日本唯一の革工芸技法です。


sgyou_sarasa01.jpg ◆更紗技法
多色の鮮やかさが冴える「更紗」。印度伝来の更紗の模様に似ていることからこう呼ばれています。一色ごとに型紙を変えて色を重ねていくことによって、鮮やかな色のハーモニーとなります。均等に色をのせるには高度な技術と手間を要します。この更紗技法は、主に漆付け前の下地模様として使われます。

「いんでん」は、全て職人による手づくり。「漆付け三年」といわれるように、どの工程をとっても高度な技術と研きすまされた勘を要します。
脈々と受け継がれた伝統と技と心が、手から道具へ伝わり、そして製品の細部に反映されます。
この品質に対するこだわりには、お届けする製品を永く大切にお使いいただきたいという願いと、美のつくり手という誇りがこめられています。